１人プリクラのすすめ
2012-1019
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その日小島は悩んでいた。
「あー、プリクラって行ってみたいなー。プリクラを撮ると幸せになれるとか、
美肌になるとか時代の最先端を行けるとか噂で聞いたから行きたいなー。
でも、プリクラって大抵二人以上で行くじゃん？
でも、一緒に行ってくれる人いないんだよね。そこが最大の問題。
だけど、他の人達だってきっと同じ境遇になっているに違いない！
プリクラ行きたいけど一緒に行く人がいないなんて悲しすぎるだろ！
ここは俺が一肌脱いで一人プリクラは可能なのか見てきてやろう！！」
●入店
プリクラ ＝ 複数人 という常識をぶち破るため小島がやってきたのは
東京は秋葉原の東京レジャーランド秋葉原2号店！
今じゃAKB劇場があるってことで有名な場所だな！
取材当時はAKBは今よりは人気ではなかったからスムーズに撮影できたぞ。
さぁ、店内に入っていきなりお出迎えしてくれたのは
いかにも「女の子向け」のキャピキャピしてるプリクラたち。
もっと坊主の男しか写っていないようなプリクラってないのかね。
なんかご丁寧にも２台用意されているわけよ
なんだよ美白とか何でもかんでも「美」ってつければいいと思ってんじゃねー！
キラキラ盛ってもしかたないし美肌の方で撮影してみる。
で、美肌の方に入ろうとしたら隣のキラキラ盛りのほうで撮影してる団体さん発見。
やべーよかった美白の方にしといてと思いましたね。あの時は。
一人で来てるの見つかったら多分卒倒して救急車呼ぶハメでしたね。
だってスーツ着て昼間にプリクラを一人で撮りにくるようなオッサンいないでしょ。
荷物置いたら隠れてしまう「置き引き注意」。意味無い。
もし見つかってしまっても普段着の皆なら安心だ！
そう！一人カラオケでも常套手段となっている
「誰かを待っているフリ」を発動だ！
電話をかけるフリをしたり、やたら携帯や時計を気にしたり、
「この会社のプリクラはここまで進化したのか我が社もこのような機能を搭載しなければ」
とか言って会社の人アピールして周りから「すげー」って思われるように努力だ。
ただしその「すげー」は、メーカーの人なんだ！ということに対してなのか
一人でプリクラに来ている度胸に対してなのかは分からない。
●レッツ・プリクラ
とりあえずプリクラの機械の中に入ると何か白く光ってる壁と
その真中にちっちゃく置かれた謎のディスプレイが置かれていて
「ここは宇宙ステーション」と言われても「それならしょうがない」となりそうな
言ってる自分でもよく分からないような景色が広がってます。
一人プリクラは機械に入ってしまえばこっちのものです！
思う存分暴れまわってやりましょう！ぐへへへ
プレイ中って何？
撮影中じゃないの？
写真なんて適当にデジカメで撮ってお絵かきソフトでお絵かきすれば無料！
なんて思っていた時代からは取り残されていたようだ。
証明写真よりは安いかと思いしぶしぶお金を投入する。
証明写真撮りに来たわけじゃないのに。
ちゅうことで、始まるとカワイコちゃんが案内してくれるが案内がめっちゃ早い。
のんびりしてると機械おばけに取り残されるという都市伝説は本当だったようだ。
こいつ…動くぞ！
「ボーイズゴリラ」とか「スネ毛マッスル」とかの選択肢は無いのか探したが無かった。
やっぱり女性向けしか無い。ていうか男一人で撮りにくる奴居たのか？
注：違う機種の写真も混ざってます。これには深いワケがあるのさ。
くっきりとかふっくらじゃなく「どっしり」という選択肢も探したが無かった。残念。
あ、とりあえず美白最大にしてみました。白飛びしちゃうかな☆
ヤバイ。オーラってなんだ？心霊写真に映るやつしか知らないぞ。
プリクラって心霊写真も撮れるのか。
モデルも全部女の子。朝青龍とか使ってくれよ参考にならないだろ。
●撮影
プリクラのカメラに向かってカメラを向けると異世界に通じるという噂がある（嘘）
下の「お〜〜い」がすごいマヌケ
メガネ。
撮影タイムの時はとにかく自由に撮ろう。
証明写真のように撮ったり一人組体操したり、もう自分は写らないで背景だけとか。
工夫次第でプリクラの楽しさは百万倍だ！
●落書き
落書きスペースなる一人カラオケの中でも最大の地獄のステージに突入
何故地獄なのかというと、この落書きスペースは
撮影スペースのように周りが囲われておらず
周囲からほぼ丸見え状態なのだ！
つまり、一人で撮りに来ているイカれている奴と思われるかもしれない。
さすがにこのステージでは「他の人を待ってますアピール」は不可能だ
己の忍耐力を鍛えることができると思えば意外に乗り越えられるかもしれない。
山に籠って修行するよりも短時間で精神力の修行ができるのだ。
小島「あれ？何故かペンが2本ある…？」
そう。落書きコーナーには落書き用のペンが2本ある。
これは他の人とも一緒に落書きをして盛り上がるためだが、
一人プリクラでは盛り上がることは不可能なのでぜひ二刀流で描いてみよう。
寂しさとの引き換えに器用さを手に入れることができるかも。
※以下、グロ画像注意
左の写真が美白にしたせいでもはや人間としての原型を留めていない気がする。
改めてフォト○ョップ先生の力はすごいのだと実感。
小島「やばい…なんか楽しい！！」
さっきまであった一人という恥ずかしさはどこへ行ってしまったのか
なんだか落書きしてたらすごい楽しくなってきてしまった。
やっぱテンション上がるねプリクラって。一人だけども。
とりあえず落書きは詰め込めるだけ詰め込んでみました感がある。
他の人からの落書きに対する文句も無いのも一人だからこそ。
「あー、うんこ乗っけないでよー」とかね…羨ましいね…
はい、キマシター。一人用がない！！
仕方ないから二人用にしとくけどさ。一人用作ってよ。
なんか自分のプリクラ残せるところがあったから残しておいたよ。
今見に行ってももう無いだろうけどね。2年前だし。
●一人プリクラのラスボス
一人プリクラの最大にして最強の敵は最後にいた。
「プリクラが出来上がるまでの待ち時間」
プリクラが出てくる場所の前でじっと待つ。
案内にもご丁寧に「出口の前で待て」って書かれてるしなんて冷たいんだ。
色使いがすごい。ドラえもんみたい。
…
カシャコン
デデドン！
オスプレイも真っ青のプリクラの誕生や！（意味不明）
ちなみにこのプリクラは今現在どこかに消えてしまいました。
最後に見たのが半年くらい前なのできっとどこかにあると信じてます。
●おわりに
ゲームセンターの人にインタビューしてみました
――「どういった人たちがプリクラに来ますか？」
「ちょうど上（下？）がメイドカフェなのでコスプレして来られる方も結構いますね」
なるほど、秋葉原っぽい
――「一人でプリクラに来る人っていますか？」
「ほとんどいませんが、コスプレやメイドさんはたまにいます」
意外と来てる人いるんじゃん！！
インタビュー内容はあまり覚えていませんが、だいたいこんな感じでした。
土地柄かコスプレで撮影しに来る人、意外に一人で来る人も多かったことに驚きました。
もしかして一人プリクラってあんまりマイナーじゃないんじゃない？
…
ということで、場所を考えれば一人カラオケもそこまで不自然じゃないっぽいです。
そうと分かったらみんなもレッツ一人プリクラ！！
いいと思います！
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