一人花見のすすめ
2010-5-9 日曜日
お花見っていいですよね。
桜の木の下で宴会をしたり、昼寝をしたり、酔っ払ってカラオケしたり。
4月になると、桜の木の下では必ず開かれるこのイベント。
しかし、こんな素晴らしいイベントにも１つだけ欠点があった！
それは…
一緒に行く人がいないとほぼ不可能だということ！
つまり、私のような常時一人の人間はお花見なんてただの騒音にしかならないのです。
だから、いくらお花見をしたくてもただ歩いて桜を見上げるだけになってしまうのです！
それでも花見に行きたい！という人も少なからずいるはず！
ということで、桜満開の東京へ一人で行ってきました。
右下の肌色の物体は指である。決して心霊写真などではない。
一人動物園の時にも訪れたこの上野。
この出口前や動物園はとても平和ですが、その傍らでは…という街です。怖いです。
いつもは動物園に訪れる親子連れが8割近くを占めているこの出口ですが、
今日は中年の方や若者が多く、更に「殺気」を感じました。ひえー。
きっと場所取り争奪戦の参戦者なのだろうと思います。
一人だとこんな場所で待ち合わせなんてしなくてオッケーです！
これで、かなりの時間、ストレスの節約になりましたね！
今になって見返してみるとここはなんともほのぼのしてる場所だなと感じる。
ここは駅の出口を振り返ったところから続く動物園への道です。
前回はイチョウの葉が地面にたくさん落ちていてとても綺麗でしたが、
そのイチョウの木は全て葉を落としています。
そう、一人なら急いで桜の場所まで行かなくていいのだ！
こうやって季節の変化をじっくりと考えながら進めるぞ！
みんなそこそこ薄着である。この頃はまだ暖かかった…
先ほど広場からさらに少し進むとまたあの大きな通りに出ます。
右を見ると西洋美術館。前を見れば上野動物園という、
上野動物園の中心の通りとなっています。
すでにここからも少し桜が見えています。
やっぱり一人だと急がなくていいのだ！
場所取りの場合、あの桜の木が遠くて遠くてしんどくなるかと思うが、
一人の場合だとその逆なのだ！ワンダフル！
遠くから見ればとても綺麗な桜。しかし、その木の下では…
さすが上野公園というだけの桜です。とても素晴らしい。
周りには日本人の他にも中国人、白人の方、中東の方などたくさんの方々がいました。
というか、日本人と外人の比率は4:6くらいでした。なんてインターナショナルなんだ！
私も中東系の男性に写真撮影をお願いされました。かっこよかったです。
ここで一人じゃなかったらどうなるかって？
簡単なことさ、あの中東の男性の声色を聞くことなんてできなかったのさ
一人だとこんな素晴らしい出会いが待っているんだZE！
噴水が巻き上がっていても気持ちいい。そんな暖かい日だった…
その桜並木の反対側には実に開放的な空間が広がっていました。
こちらにも結構人がいましたが、多分日向ぼっこか何かだと思います。
一人だと表舞台に隠れた裏側も簡単に覗くことができるんだぜ！
海外にもSAKURAはあるがやっぱり日本の桜のほうがイイ！
これが戦場…魔界…への入り口です。
遠くから見るととても綺麗な桜並木にしか見えませんが、中はカオスです。
それでは、突入してみましょう。
一人の場合、ここが第一関門となる！
恥ずかしがらずにこの入り口を突破できたら素敵な思い出が待っているかもしれない。
とりあえず、恥ずかしがらずに進んでいこう！
空はピンク色だが、地面は青、緑が多い！
満開です！本当に素晴らしいです！
風も少しあったので桜吹雪もあります！
上野公園に来てよかったー！
一人できても大勢で来ても一番の見所はこの桜！
恥ずかしさに負けずに突入できたご褒美なのかもしれない！
いつもよりも輝いて見える！
しかし……
とてつもない臭いのゴミ箱があらわれた！
な、なんじゃこりゃー！
ゴミ箱である。
しかし、このゴミ箱普通のゴミ箱よりも数倍の悪臭を放っている！
それもそのはず！宴会で飲んで捨てられたお酒が混ざったり気化したのか分からないが、
とりあえずお酒の臭いがすさまじい！
こんなんじゃ花見気分台無しですよね。
一人なら持っていく物も少ない。アンパンと牛乳で十分である！
つまり、ごみが少ない！お酒も自分の分だけでいいのである！
だからあまり迷惑がかからないのである！
花見ではピザの出前を頼むところも少なくない
出店も出ていました。やはりこういうときはかなり稼ぎ時なんでしょうか。
あと、上野という都会ということもあってかとても大きな声で客引きをしていました。
鳥居と桜の相性もとてもいいですね！
一人の場合、わざわざ出前なんぞ頼まなくてもいいのである！
こういう出店で自由に食べることも可能なのである！
ここからは非戦闘区域である。実に平和。
桜並木をある程度進むと、ビニールシートが消え緑ネットが張られている道になります。
ここは「座って花見しちゃいけない」場所であり、
治安が160度くらい変わる場所でもあります。
平和にそして、安全に、快適に花見をするならここから先がおすすめ！
大勢の場合だと必然的にこの道は避けられるが、
一人の場合だと、ゆっくり花見をしたかったりした時に使える！
いわば、休憩所として使用できる！！WOW！！
今回は特別仕様！クリックするとおっきくなるぞ！うほっ！！
花見といえば宴会。しかし、花見という言葉通り花を見て楽しんでもいいんじゃないでしょうか。
春の訪れを感じさせてくれる「さくら」。
いつもは遠くから、歩きながら見ている花でも、
近くで見るとなんとこんなにもきれいでそして鮮やかな花なんだと
改めて感じることができます。
大勢だと最も不可能なのがこの「花見」だ！
大勢だときっと宴会になってしまって桜どころではなくなる！
しかし、一人だとまた別世界が広がっているのである！
これが一人花見の一番の醍醐味だと思う！
ここも趣があっていいんでないかい！？
この道を先に進むとなんと上野東照宮が待ち構えています！
そして、なぜかこの道はご覧の通り結構空いています。
花見の人の多さに疲れたときなどにここを訪れるのもいいんじゃないでしょうか。
ちなみにこの撮影現場の左斜め後ろには売店がありました。
そこでは場所取り用のビニールシートも販売されてました。
でも、ちょっと裏メニュー的で店には並んでいなくて
店主の方に言わないと出してくれないっぽいです。
もちろん一人ならこんなこともしなくて済む！
だって、場所取りなんて言葉はほとんど存在しないに等しいのだから！
座らなくても立ちながらでも花見ができる素晴らしい一人花見！！
花見争奪戦の優勝はこのチーム！
ここにビニールシートを張った人たちがやはり優勝だろう。
桜の枝は座っても触れるくらいに垂れ下がっており、
さらにいろんな意味で注目を浴びることができる！
そう、通行人、そして目の前にある交番にある警察官のものです！
正直ここで花見をしてメリットがあるか考えると駅に近いということくらいしか思いつきません。
逆にデメリットのほうが大きそう。
一人の場合？別に一人の場合は場所によって上司とかに怒られる心配もない！
別に遅刻なんてものもない！
自由だー！！
そうだ！歩き回っている場合じゃない！
私がちゃんと一人で来ているのか、そして一人花見とはどういうものか
そういうのがわかるように写真を撮らなければ！
しかし、本格的な三脚もないしどうしよう…
そうだ！撮影してもらおう！！
ということで、撮影してくれそうな方々を探します。
しかし、中々見つかりません。
と、ここでノリのよさそうな若者のグループ(3人)発見！
ビニールシートで場所取りしてるだけみたいだし大丈夫そう！
早速撮影をお願いします！
↓その時の実際のやり取り
こじま(こ)「すいません。個人のサイトで「一人花見」というのを特集してるんですが、
写真撮影していただけませんか？」
若者A（わA）「（3人のうち1人が睨んできた）」
若者B（わB）「今はちょっと無理ですね」
こ「わかりました。すいません。」
そして私が少し離れると
わABC「一人花見とかシュール過ぎ（爆笑）」
という感じでした。
その場から去るときに気づいたんですが、皆さんお酒が入っていたようです。
寝転がってるだけなのに写真を撮ってくれずに睨まれるなんて
なんて東京ってやっぱ怖いとこだべなあー。
気を取り直して、今度はサラリーマン風の集団を探すことにしました！
すると、なんとかなり暇そうな3人組を発見しました！
感じも良さそうなので、撮影をお願いしてみると
なんと快くオッケーしてくださいました！
さらに、ビニールシートの上に上がらせてもらいました！！
ありがとう！スズキ自動車の社員の方々！きっとスズキの車買います！
以下、撮影していただいた写真！
みんなありがとー！
ウィキペディアもアンサイクロペディアも便利！
最高です！
先ほどのことがあったので本当に嬉しかったです！
一番年上の方が撮影してくださり、他の方々も「いい笑顔ですね！」とか
色々とよくしてくださったので泣きそうになりました！
本当に本当にありがとうございました！！
一人花見＜通常版＞の場合はこんなことはまず起きないが、
もしかしたら、一人花見の人が他にもいるかもしれない！
そしてもしかしたら、向こうから話しかけてきてくれるかもしれない！
そう、電車で自由席に座ってきたときに隣の人が話しかけてくるように！
しかし、筆者の場合はほとんどの場合若干避けられちゃうぜ！！
本日1回目の鳥居である。
目的も達成できたところで、さっきから気になっていいた東照宮へ向かいました。
この東照宮は一人動物園でも微妙に登場しましたね。
屋台の数がとてつもないです。
人もかなりの数でござる！
進んでいくと東照宮の本殿が見えてきました。
そして、その東照宮の前には立派な桜(?)の木もありました。
ここでもやっぱり外国人の方が多いです。
SAKURAって海外ではどんな感じなんでしょうか。
これもなんと拡大できるぞ！クリックだ！
花見（独観）
桜って、さっきみたいに固まって咲き乱れているのもいいですけど
こういうふうに1本だけ生えているっていうのもいいですね。
どっちも綺麗ですけど、こっちの方が1本1本が大事にされてますよね。
でもこれが桜か素人の私にはわかりませんけど…
（さっきのより背が低くて156cmくらいしかないっていう違いくらいしか分からないです）
おばけ灯篭だそうな。
なぜかトーテムポールが！
東照宮から帰ってくる道にも色々なものがあった。
こういった意味不明な物から韻松亭があったりなど様々な発見ができます。
しかも人も少なく、ストレスなく歩けます。
ここもやはり一人出ないと絶対無理！
大勢で来ていたならこんなおばけ灯篭をじっくりと見ることなんてできない！
桜以外にもたくさん見所は隠れているのだ！！
しかし、一人でないと基本的に探せないぞ！
ここまで紹介していなかったが、どうやって一人花見をするのか説明しよう！
いたって簡単だからしっかりと見てくれ！
まず、100円ショップとかでこういった小さい椅子を買ってくるんだ！
さらに、その上に新聞紙をのせることでクッションという気分だけ味わえるぞ！
そして、自分のお気に入りの場所を見つけたらそこに椅子を置こう！
そうすればどうだい？ WOW！あっという間に君だけのプライベート空間の出来上がり！
ここで弁当を食べてもよし！飲み物を飲んでもよし！
公共の福祉に反さなければ何でもオッケーだ！
このスペースに飽きてしまったり、周りから冷たい目で見られるようになっても、
こうやって片手だけで移動できるぞ！、
ビニールシートよりも1000倍は簡単な移動だ！
そしてまた快適な場所を見つけたら渡り鳥のごとく椅子を置こう！
これで君も明日から立派な一人花見の達人だ！
ということで、上野を離れて別の場所に行きましょう。
なぜ別の場所に移動するかというと、もう上野では撮影を頼むのが限界だと感じたからです。
あと、もう1つの企画をやるためです。
待ち合わせは駅構内でしちゃだめ！混む！
上野駅に戻ってみると相変わらずすごい人でした。
携帯電話で居場所を知らせたり、人を探したりなどしている人がたくさんいました。
ここでも外国人の姿がよく目につきます。
一路、そのもうひとつの企画で使うものがありそうな渋谷へ。
こじまは渋谷で目を合わせたら絡まれると思ってるぞ！
ということで、渋谷駅に来ました。
そう。あの伝説の渋谷駅です！！
（よく分からない方はこちらの記事をご覧ください。）
痛々しすぎることでも伝説のあの記事の現場に再び訪れることができました。
しかし、今はそんな感動の再開を味わっているわけにはいきません。
ということで、もう１つの企画の素材を探しますが、見つからないので移動します。
（この渋谷駅周辺のことについては後日執筆する記事にて詳しく書きます。）
次に向かったのは、渋谷の隣の駅！明治神宮前（原宿）！
副都心線という都心がどこかもわからないような田舎者にとって未知の路線で向かいます。
これはJRの原宿駅だぞ！明治神宮前は少し離れてる！
ということで、原宿に来ました。
ここに来たのもさっきから出ているもう１つの企画の素材探しなのですが、
肝心のその素材が見つからなかったので暇だったので代々木公園へ向かいます。
(この竹下通りのこととかももう１つの企画のほうでちゃんと書きます。)
(更に、明治神宮へも寄り道しましたがそれは番外編としてつぶやきにでも掲載します。)
上野公園と違ってなんだか爽やかである！
ここが原宿駅から最寄りの代々木公園の入り口となります。
入り口の近くには屋台みたいなものも出ていて結構賑やかでした。
あと、画像をご覧いただいてお分かりになるように
上野公園と比べて平均年齢が低くとても気持ちのいい散歩ができそうでした。
ここら辺はさすが原宿！ってとこでしょうか。
代々木公園は逆に一人だと微妙に浮くぞ！
なぜなら、上野公園のように場所取り戦争が本格化しているわけではなく
さらにカップル(アベック)が多いという致命的なポイントがあるからだ！
 こ、ここは上野と違って異臭がしないぞ…！ |
 ブルーシートが一番売れる時期は3月、4月じゃないだろうか |
さらに進んでいくと桜並木が見えてきました。
正直、桜並木が見えるまでは代々木公園に桜があるなんて知らずとても驚きました。
桜の木に紅白の布を張ってカラオケをやっている超出来上がっている方々も(右写真)いましたが、
全体的に落ち着いていてほのぼのとした印象でした。
上野と150度くらい違います。ほんとに。
一人の場合だとこういった比較もできるぞ！
というか、一人じゃないと1日に2回も花見なんてできないぞ！
しかし、代々木公園は一人で来たら精神的な苦痛を味わうぞ！いろんな意味で！
かなり開けていてドラマの撮影などにも使えそうである
その桜並木を抜け、さらに進んでいくと桜が消え少し開けた場所に出ました。
もう桜は終わりなのかなと思いながら更に進んでいくと周囲を桜が囲む大きな広場に出ました！(写真の奥の方)
さっきから、またここでも写真撮影してもらおうと思っていたのですが
こちらの記事でもわかる通り、私は基本的にチキン、小心者ですのでできていませんでした。
しかし、せっかく代々木公園に来たのでこの広場の桜で実行することに！
優しそうな人いないかなーと探していると、のんびりシートに座っている男女のカップルを発見！
失礼ですが、早速撮影をお願いしに行ったところなんと快諾していただけました！
上野の時はなんだかカオスでしたが、こんなに優しくしていただけるなんて涙が出てきます。
男性の方に撮っていただけるのかなと思っていると女性が撮影してくださいました。
本当は1枚ずつで良かったんですが、なんと3枚ずつくらい撮影していただいていたようなので
全部公開いたします！本当に、本当にありがとうございました！
一人花見で椅子に座る場合はこういう風に桜を堪能します。
なんだか間違い探しっぽくておもしろいぞ！
立っている場合も腕を大きく広げ桜のパワーを貰います。
なんだか代々木公園では清々しく撮影をすることができました。
上野公園のように異臭が漂うことも、歩いているだけで睨まれることもありませんでした。
なので一人花見もそうですが、カップルなどで花見をする場合も代々木公園はおすすめです。
特に、私が撮影していただいた広場付近ですと皆さんフリスビーやキャッチボールなどをしていて
本当にほのぼのとしているのでかなりおすすめです。もちろん中高年のみなさんにもおすすめ！
一人だと、人間の悪い部分ばかりに目が行ってしまうが一人の場合だとこういった
人間の良い部分もしっかりと見れる！
というか、一人でないと感じられない感覚である！感動した！
iPhoneだとWikipediaも見やすいぞ！
写真撮影していただいたカップルにお礼をし、もと来た道を戻ります。
そして、途中から公園を出て外の歩道を歩いて駅に向かいます。
この歩道ですが、舞台などでいうとまさに舞台裏！
ピザの配達のバイクがたくさん到着し、新たに注文をとるためメニューを持って立っていたり
他にも様々な配達がされていてとても大変そうでした。
個人的にはせっかく花見に来たのにピザはもったいないなあと感じたのですが、
やっぱり便利さなどには敵いませんよね。それにおいしいですしね。
一人で来た場合には、しっかりとこういう場所も予習しておこう！
いつ自分の身にこういった状況がふりかかるかわからないぞ！
勿論、筆者のように一緒に花見に行く人がいない方々もだ！！
この門が封鎖されているということは…！
一人シリーズをいろいろやって来ましたが、これが一番行動派だった気がします。
後半、上野公園のことを少し悪く書いてしまいましたがどちらも良さもありますし悪いところもあります。
のんびりしていて雰囲気のいい代々木公園、永遠の定番であり続けテレビに映れる機会の高い上野公園。
もし、花見を計画しようと思っている方がいたらどちらも1度足を運んでみることをおすすめします。
もちろん、桜に向かって両手を広げている写真なんて撮る必要はありませんが、
どんな感じなのかというのだけは知っておいたほうがいいと思います。
この記事公開時は北海道、東北ではソメイヨシノ。全国的に芝桜が見頃だと思いますが、
いつかこの記事が役に立つ日が来ると私としても嬉しいです。
それでは、よろしくお願いします。
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