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検証!きのたけ合戦

 

●「きのたけ合戦」とは

事の発端は35年前に遡る。
1975年明治製菓から「きのこの山」というチョコスナックが発売された。
その4年後の1979年、同じく明治製菓から「たけのこの里」が発売された。

同じ会社から生まれた、いわば兄弟であった彼らだが、
生を享けて間もなく、彼らは敵同士となってしまった…。
世間はよく似た両者を食べ比べ、
「きのこ派」と「たけのこ派」に分断されたのである。

人は固執する。

明確な理由があろうと無かろうと、
人は自分の信じた物を簡単には否定しない。
特に食べ物においては「食わず嫌い」の輩も存在し、
きのこの山、たけのこの里の違いの何たるかも知らぬままに
どちらか一方に寄り、他方を否定したがる。

結局どちらがおいしいのか?
この答えは両者の対立の理由であり、
それは35年経った現代でも明らかになっておらず、
泥沼化した冷戦が続いている。

皮肉にも「食べた人の幸福」という共同の使命を負う者達が、
その使命が故に人々を分断してしまったのである…。

そして2010年、
ここに今、中立な人間がひとり、両者の違いを明らかにするため、
断世の溝に降り立った…。


お久しぶりです
シノハラです。
カール、プッカときてまた明治製菓ネタですよー
だって体張りたくないんだもーん
なんていう心の声はパソコンの前の読者には聞こえないんだろうな
なんてほくそ笑みながらの更新です。

さて今回の企画は、「きのこの山とたけのこの里の違いを検証する」です。

 

このお菓子の話をすると
「俺はきのこ派」
「私はたけのこ派」
なんて事をちらちら耳にしますが、
実際そういう人たちって、
違いがわかって言ってるのかなぁと、
ふと冷めて考えてしまったんですよ。

僕前からそんな性分で、
何も考えずに楽しめばいいものを、
ふっ、と冷静になってしまって、矛盾とか小さいリスクとか気づいてしまうんです。

ヒーローが必殺技出す場面とかで、
「最初からその技使えよ」って、みなさんも一度は感じたことがあると思うんですが。

僕に言わせればドラゴンボールは敵も味方も余裕ぶっこきすぎですよ。

そんな僕がある日気づいてしまった、
世の中に浸透しきってしまったタブー…
 

「きのこ派とかたけのこ派とか、比べないで知ったかぶりしてるヤツいるよね?」
 

 今日はそんな人たちの参考となるように、
この記事を書きます。


っていうか、この企画やるまで

僕きのこの山とたけのこの里食べたことなかったんですよね(笑)

いや食べたことはあるんでしょうが、あっても小学校低学年くらいかな?
全然味覚えてないんですよ。
だからこそ中立な見方ができるんですが。

長引きましたが本編です。


●外装


 

 これがパッケージです。
箱の大きさは同じです。
きのこの山には「ほっとひといき」、
たけのこの里には「ここらでひといき」と、商品名上部のチョイ書きが違います。
個人的な感想なんですが、
きのこのパッケージのほうがたけのこのそれよりも家が多く、道もあり、
こっちの方が「里っぽい」です。

ちなみに価格は両方とも208円です。
(最寄のローソンの場合。)
意外と高いんだなーとおもいました。
だって両方買ったら416円ですよ、ジャンプコミックスと同じくらいするんですよ。

内容量は、

きのこ:82g
たけのこ:77g

というワケで、微々たる差ですがきのこの山の方が量は多いです。
理由は後述。

カロリーは、

きのこ:459kcal
たけのこ:427kcal

というワケで、またも微々たる差ですがたけのこの里のほうがヘルシーです。

 

 

●一個のデータ

★きのこの山
・高さ…3cm(チョコ部分1、5cm、クラッカー部分1、5cm)
・直径(チョコ部分の最大値)…1,8cm
・重量(一箱の個数と内容量から計算)…約2、5g
・一箱の個数…33個

 

★たけのこの里
・高さ…2、2cm
・直径…1,5cm
・重量(一箱の個数と内容量から計算)…約2、4g
・一箱の個数…32個

 

見てもぽかーんだと思いますが、
個数の差が注目所でしょうか。(この理由も後述)

 

 

●実際に食す
 

やはり消費者をして派閥を作らしむ最大の要因は味でしょう。

食べ比べた感じ、
簡単な感想ですが、挙げてみます。

 

 

★きのこの山

・袋を開けると、チョコのにおいがする。

・クラッカー部分をつまめば手がチョコで汚れないのが利点だと思っていたが、
結局袋の中に手を突っ込んで探るのであんまり効果ない。(僕自身の行儀の問題?)

・チョコ部分は甘いミルクチョコ。おいしい。
ちなみにチョコ部分は味の違う二層になっている
(パッケージ裏の「おいしさのポイント」より)らしいが、
正直気づかない。

・下のクラッカー部分は、なんかRitzに似てる味。

・その形状ゆえ、折れてしまっているのが3本あった。
味は変わらないけど、できればちゃんとした形で食べたいと思った。

 

★たけのこの里


・袋を開けるとクッキーのにおいがする。

・粉っぽい。クッキー部分がぱさぱさする。

・チョコ部分がきのこ程甘くない気がする。気のせいかもしれない。

・主にクッキーの味。しょっぱさとチョコの甘さが合う。

 

・あたしンちのお母さんに似てますよね。

 

総評すると、

きのこの山は主にチョコの味、たけのこの里は主にクッキーの味。

手が汚れるのはどっちも一緒。

 

 

●謎の真相

前述のように、きのこの山の一箱の個数は33個、
たけのこの里は32個と、きのこの方が多かったです。
同様に内容量もきのこが82g、たけのこ77gの差がありました。

この差に隠された謎を解くため、
相談センターに電話してみました。

 

 

 

相談センター「明治製菓お客様相談センターでございます」

シノハラ「きのこの山とたけのこの里の事で質問したいことがあるのですが」

相「はい」

シ「きのこの山が、中身数えたら33個入ってたんですよ。 
で、たけのこの里の方は32個だったんです。
これって何か理由があるんですか?」

相「グラム計算ですので、指定された重量が入っていれば
中の個数は多少前後いたします。」

シ「はい、それでそのグラムなんですが、
きのこの山が82gで、たけのこの里が77gですよね?
やっぱりきのこの山の方が多いんですが、何か理由があるんでしょうか?」

相「はい、原材料費の関係で、
きのこの山のほうが一固体の値段が安いんです。
それで値段を合わせるために、きのこの山の内容量が少し多くしてあるんです」

シ「ああ、なるほど!わかりました!
あと、最後にもう一つ、いいですか?」

相「はい」

シ「きのこの山とたけのこの里、どっちが好きですか?」

相「へっ??私ですか?(笑)」

シ「はい。どちらか一つと言われたら、どっちですか?」

相「……きのこの山ですかね…(笑)」

シ「(笑)
そうですか。ありがとうございました。」

 




というわけで、きのこの山は原材料費がたけのこの里より安いので、
量を増やして値段を合わせているようです。
でも5gて(笑)


 

●まとめ●
 

・きのこは基本チョコの味、たけのこは基本クッキーの味。
きのこは子供が好きそう。たけのこは大人が好きそう。あくまで個人的見解。

・個人的な感覚だけど、きのこはよくありがちなチョコ菓子の味だけど、
たけのこの里は他に似たような味の商品が少ない気がする。あくまで個人的見解。

・208円がちょっと高いと思った。ベビースターラーメンくらいにならないかな。無理か。

・相談センターのお姉さんの回答はけっこう早い。

 

さて、結局どっちのほうがおいしいのかなんて決められなかった情けない僕なんですが、
きのたけ合戦は明治製菓が無くなるまで終わらないでしょう。
ルパンと銭形みたいな、いい感じの永久のライバル。おいしいし、いいんじゃないでしょうか。
そして人々は今日も、きのこ派とたけのこ派の派閥を作りたがるのです。



 

オマケ

なんか卑猥ですよね。


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