自宅で田植え
2012-08-16
ジャンル:
作者: こじま
田植え。それは、我々のソウルフードである
「米」の製造方法でもあり、儀式でもある。
しかし、その米を作っている現場というものを1年通して経験した人は多くない。
自分たちが毎日食している「米」というものはどれだけ頑張って作られているのか。
私はそれを実際に体験して、米の重要性を再認識したいと思う。
自宅で田植えから収穫までをしようとしたのは一昨年の5月ごろであった。
しかし、当時稲を頼んでおいた知り合いに依頼を忘れられ、結局おじゃんとなっていまっていた。
企画としては面白そうなものの、その特性から失敗すると1年後というとてつもない企画だった。
そして、昨年。震災により埼玉に住んでいる私も被害を受けた。
しかし、混乱の中でもこの「自宅で田植え」という企画は忘れていなかったのだった。
<5月初旬>
手がめっちゃ汚れます。でも素手でやると気持ちいい!!
まずは、稲を受け入れるために発泡スチロールで
“自宅で田植え版”の田んぼを作成する。
そしてそこに泥を入れ、水を入れる(私の場合はどちらも実際の田んぼの物を頂いた)。
できるだけ栄養のありそうな泥がいいと思う。ちなみに私の泥にはタニシが大量に生息している。
そして肝心の
稲である。今回の稲の銘柄はよく分からないが多分コシヒカリだろう!
これも頂いた。
次に稲を田んぼでよく見る形にするために数本ごとに千切っていく。
カタマリのままじゃ植えにくいので注意。
そして前半の一番の見せ場!稲を植えていきます。
今となっては機械が主流となっていますが、
機械では届かない細かい部分についてはまだ手作業。
そんな手作業の気分も味わえるし
泥とも久しぶりに触れ合える素晴らしい田植えに感動!
ちなみにこの泥入りの発泡スチロールめちゃくちゃ重いです
イメージ画像です
とりあえず植え終わりました。
意外と植えた数は少なかったですが時間はかかった。
やっぱり農業って偉大だ。
このまま一ヶ月経過…
<6月中旬>
50cmくらいまで成長しました
季節は進み初夏となり緑も増えた。
そして、約一ヶ月でここまで大きくなった!
改めて植物の成長のスピードというものを感じることができた。
今度は2ヶ月が経過た。
米の聖地新潟に行ったり…(ただの旅です)
<8月中旬>
やばいこいつらめっちゃかっこいい
明らかに6月と様子が違う。
”お米”が出来上がってきている。しかしまだ収穫しない。
こうやって振り返ってみると色々と感慨深いものです。
その一週間後にまた撮影。
季節の変わり目ってなんか前の季節の余韻が残っててすごい好きです
近くの田んぼは少しずつ稲刈りが始まっていた。
こちらもそろそろ刈り取りましょうかと考える。
<9月>
秋の色ですね
そろそろ刈り取ってもいいかなと思い稲刈りの準備を始めた。
刈り取るのはほんの少し肌寒くなった夜に実行。暑がりだからしゃーない。
<刈取り>
作業途中に撮影したので所々折れたりしてる
夜だと結構撮りづらかった
用意する器具は
剪定バサミ(枝切り鋏?)とビニールテープ。
ハサミで刈ってビニールテープでまとめるだけの簡単なお仕事です。
一番下の画像が稲をまとめてみたもの。
植えた時はそんなに量は多くないと思っていたが終わってみると意外と多くまた感動した。
お約束の画像
発泡スチロールさん、再び無職へ
翌日の朝になり再び写真を撮影。稲刈り素人な為、非常に汚い。
稲を干してあるのは結構”それ”っぽいでしょ?
なんとか形となり終わり良かったです。
<食す>
最後に収穫したお米を食します。
今までの過程が大変だったのでここは簡単に。
量は少なかったですが、非常に美味しゅうございました。
約2年がかりで実現した企画でした。
初めてやってみたので規模とかほとんど考えていなかったので、
次回またやる時はもう少し量を増やして挑戦したいと思います。
昔、ちびまる子ちゃんの話で
「お米一粒には7人の神様が宿る」と言っていましたが、
私も神様を降臨させることができたでしょうか。
皆さんも自宅で田植え、挑戦してみては如何ですか?
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