謎多きブリトー
自称ブリトー業界の重鎮
小島いちろうに迫る。
2013-05.14
ジャンル:
作者: あきよし
近年の、コンビニエンスストアの乱立により、コンビニ業界は熱い火花に包まれている。
そんな経済背景もあり、各コンビニは様々な商品を開発し、より他の会社よりも魅力的な商品を作ることに切磋琢磨している、今日この頃。
しかし、どのコンビニを覗いてみても、やはり多くの商品は似たり寄ったりであり、特筆して目立つものは少なくなってきている。
コンビニフード産業もここまでかと、多くの人々が思う中、"あるもの"に限っては、今熱い!と主張するものがいる。
「今コンビニのブリトー業界はすごい、このめまぐるしい変化は私が昔ファーストフードに手を出してからの私の体型の変化さえも彷彿させる。」
と息を荒げて熱弁するのは、自称、"ブリトー業界の重鎮"小島いちろう氏である。
今回は謎に包まれているブリトー業界を明らかにすべく、小島氏にインタビューを試みた。
--小島氏は自称ブリトー業界の重鎮になるまでブリトーを愛してやまないそうですが、
ブリトーと小島氏の出会いをおしえてください。
小島いちろう(以下、自称重鎮)まず、多くの方がブリトーときいてピンとこないと思いますので、説明させていただきます。
ブリトーとは、メキシコ料理のブリートを日本版に改良して各コンビニで販売しているファーストフードです。
小麦粉で作った生地でハムやチーズ、ウインナーなど様々が包んであるんです。例としては、このような感じで販売しています。
ファミリーマートにて、ハム&三種のチーズ ¥230
出会いは、2.3年くらい前です。コンビニにあるパンとかおにぎりを毎日買い込んで食べ、体重を増やしていたのですが、
食べ飽きてしまい、パンやおにぎりよりも少し高級志向な200円のブリトーを買って、食べてみました。
いやー衝撃的でしたね、衝撃的過ぎてその日は絵日記書いてしまいましたよ(笑)
カロリーもなかなかで、今ではおかげさまでこのような体型を手に入れましたよ。
--確かに言われて見ればコンビニで見かけますね、見かける程度であまり買おうとは思いませんでした。
お伺いした話によると毎日のようにブリトーを食されているそうですが、そこまで、はまらせるブリトーの魅力とは何なのでしょうか。
自称重鎮 まずひとつ言っておきたいのが、生半可な小物では私のおなかは満たされないということです。
コンビニのパンとかは甘いですし、私にとってはおやつです。しかしですね、ブリトーはおやつじゃないんですよ。食事なんです。
食感がいいですねやはり、塩辛さもちょうどいいですし、ピザっぽいところとか、あと温かいとことろか、あと(略)
個人的な願望なんですが、駅でブリトー食べているときに、「あの人が食べてるのなに?」って言われたいです。
パンやおにぎりじゃなくて俺はブリトーっていうマイナーな食べ物食べてるんだぜっていう優越感に浸りたいです。駅で見かけた言ってあげてください(笑)
--小島さんのブリトー愛はこれでもかというくらい伝わってきました。(後半の優越感のくだりは私にはよく理解できないが)
今までたくさんのブリトーを食べてきた小島さんですが、特に好きな味とかはあるのでしょうか。
自称重鎮 チーズ系ですね。セブン、ファミマ、ローソン、で販売してるのがおいしいですね。他は論外です。
あ、(急に紙に何か書き始める…)
これが、私のブリトーランキングですね。あまり見られない貴重な資料ですよ。本邦初公開です。
--ふむふむ、一位にハム&チーズがランクインしてますが、一位の理由は何ですか。
自称重鎮 いい質問ですね。これは、少し難しい話なのですが、同じコンビニのハム&チーズを毎日食べても、日によって当たり外れがあるんですよ。
そこが面白いですねー、チーズのとろけ具合でも、味が変わりますし、特にとろけていないチーズは最悪、熱過ぎてもダメ。
毎年50個くらい食べてますが、毎回味が違うので驚かされます。この味の見分けは素人には難しいかもしれません。
私のような重鎮レベルにならないと、難しいかもしれませんねー。言い忘れましたが、私、自称ブリトーソムリエ準一級の資格も持ってるんですよ。
重鎮でいながら、恥ずかしいことに一級は持ってません。去年の10月に受けたのですが、実技試験part
3"ブリトーの気持ち、こんなときどう接する?"であと4点足りませんでした。
かばんに入れててつぶしてしまったときの接し方だったのですが、かばんで保存したことがなかったのでまったくわかりませんでした。ことしもめげずに受けます(笑)
--さすが自称ブリトー業界の重鎮だけあってスキルも豊富ですね
ブリトーに合う飲み物とかってありますかね。
自称重鎮 コーラ(即答)
--やはりそうきましたか。脊髄反射のごとくコーラといわれたのでさすがだなと思いました。
ちょっと将来的な話になってしまうのですが、このままブリトーが有名になってきて、メディア化されていって、
アニメ化された際には、自称ブリトー業界の重鎮である小島さんに話が来るわけじゃないですか。
来たと仮定して、主人公とかってもう決めてたりするんですか。
自称重鎮 やはり主人公は僕ですかね。恋愛物か、バトルもの。前者だったら、
私とハム&チーズちゃんと照り焼きチキンちゃんとのどろどろした三角関係にスポットを当てた作品で、
後者だったら、各コンビニの最新兵器ブリトーを導入した勢力争いにスポットを当てた作品にしたいですね。
--やはり、重鎮が主人公なんですね。重鎮ですもんね。
ブリトーを食べてて得したなーってことありますか。
自称重鎮 体が大きくなったことですかね。
--なるほど。コンパクトな返答でしたが、その短い文のなかには深い意味が含まれているとみました。
自称ブリトー業界の重鎮ということは、ブリトー業界のTOP、首領じゃないですか。やはりアンチや批判はあるのですか。
自称重鎮 ランキングの中にローソンが無い批判、ファミマとセブンの独占状態という指摘など多々あります。
あと一番多い批判と言ったら、自称ブリトー業界の重鎮って何だ、という批判ですかね。
--やはり批判はあるのですね。成長業界だけあってこれからの風当たりも強そうですね。
では最後にお聞きしたいのですが、ブリトーにキャッチコピーをつけるとしたら何かありますか。
自称重鎮 そうですね…
もちもち食感、菓子パンにはないそのおいしさ
どうでしょうか。
--ありがとうございました。その、キャッチコピーぽくない感じとか素敵だと思います。
自称重鎮 最後に私からプレゼントがあります。私、自称ブリトー業界の重鎮がおいしくブリトーを食べているプロマイドです。
今回だけの限定です。
あとブリトーのCM出演依頼待ってます(笑)
(取材・編集・文 秋吉明)
■小島いちろう
埼玉県生まれ。ジャンクフード愛好家書記。RCSライター、初代、ラジオジャンクフードキッチンパーソナリティーを歴任し自称ブリトー業界の重鎮となる。
著書には「ジャンクフードマジック」、「ジェルワックスVS頭皮」「6.15事件と黄色い体操着」、「僕の顔のでかさとダーウィンの進化論」
などがある。
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